第27回管理栄養士国家試験〜人体の構造と機能及び疾病の成り立ち〜

第27回管理栄養士国家試験 人体の構造と機能及び疾病の成り立ち 人体の構造と機能及び疾病の成り立ち

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解答  (3)
×(1)リソソームでは、異物の消化・分解が行われる。
×(2)滑面小胞体では、ステロイドホルモン合成や薬物の解毒代謝が行われる。
(3)粗面小胞体では、たんぱく質の合成が行われる。
×(4)ゴルジ体では、たんぱく質の修飾が行われる。
×(5)ミトコンドリアでは、ATPの合成が行われる。

解答  (1)
(1)ポリヌクレオチドは、糖とリン酸分子が交互に結合した構造をもつ。
×(2)転写は、 RNAポリメラーゼによって触媒される。
×(3)分枝アミノ酸、それぞれ複数のコドンによって指定される。
×(4)翻訳は、mRNAを鋳型とするたんぱく質合成の過程である。
×(5)tRNAは、アンチコドンをもつ。

解答  (5)
×(1)アミラーゼは、加水分解酵素である。
×(2)HMG-CoA還元酵素は、コレステロールによってフィードバック阻害を受ける。
×(3)フェニルアラニン水酸化酵素は、フェニルアラニンからチロシンを生成する。
×(4)アンギオテンシン変換酵素は、たんぱく質分解酵素である。
(5)α-グルコシダーゼは、加水分解酵素である。

解答  (5)
×(1)ユビキチンは、エネルギー依存的なたんぱく質の分解に関与するたんぱく質である。
×(2)オートファジー(autophagy)は、たんぱく質を分解する作用である。
×(3)アクチンは、筋収縮たんぱく質である。
×(4)アミノ酸の炭素骨格部分は、身体活動のためのエネルギー源となる。
(5)Gたんぱく質(GTP結合たんぱく質)は、アドレナリン(エピネフリン)の作用発現に関与する。

解答  (4)
×(1)グルカゴンは、グリコーゲン分解を促進する。
×(2) グルコース-6-ホスファターゼは、糖新生系の酵素である。
×(3)アセチルCoAは、オキサロ酢酸と反応してクエン酸回路に入る。
(4)グリコーゲンが加リン酸分解されると、グルコース-1-リン酸が生成する。
×(5)ペントースリン酸回路は、ペントースリン酸を合成するための代謝経路である。

解答  (3)
×(1)コレステロールは、身体活動のためのエネルギー源にならない。
×(2)脂肪酸のβ酸化は、脂肪酸をアセチルCoAに分解する過程である。
(3)肝細胞内で生成したクエン酸は、脂肪酸の合成材料となる。
×(4)アラキドン酸は、リノール酸から産生される。
×(5)動物は、脂肪酸をグルコースに変換できない。

解答  (2)
×(1)ストレス応答の疲はい期には、全身の異化反応が亢進する。
(2)概日リズム(サーカディアンリズム)の形成には、遺伝子が関与する。
×(3)体温調節の中枢は、視床下部に局在する。
×(4)循環血流量が減少すると、レニンの分泌が促進される。
×(5)代謝性アシドーシスでは、呼吸数が増加する。

解答  (4)
×(1)老年症候群では、ADLは低下される。
×(2)フレイルティとは、身体機能の低下をいう。
×(3)サルコペニアとは、筋肉の減少をいう。
(4)廃用症候群は、生活の不動性によって生じる。
×(5)ロコモティブシンドロームでは、要介護になるリスクは高い。

解答  (2)
(1)深昏睡
×(2)心停止
(3)対光反射の消失
(4)瞳孔散大
(5)自発呼吸の消失

解答  (3)
×(1)消化性潰瘍ー吐血
×(2)チアノーゼは還元ヘモグロビン値の増加でみられる。
(3)潰瘍性大腸炎ー下血
×(4)胆石症ー黄疸
×(5)胃食道逆流症ー胸焼け

解答  (2)
×(1)スパイロメトリは、呼吸機能検査。肺活量、最大呼出時の1秒量、最大呼気流量などを検査する。換気障害の診断に用いられる。
(2)磁気共鳴イメージング(MRI)は、磁場と電磁波を使って、体内の水素原子の動きをもとに画像化する検査。任意の断面像や三次元的な情報を得られる画像検査であるので、悪性腫瘍や梗塞、脂肪や水の貯留の診断に有用である。X線を使わないので、放射線被曝はない。
×(3)パルスオキシメトリは、プローブを指先や耳などに付けて、侵襲せずに脈拍数と経皮的動脈血酸素飽和度(SpO2)をモニターする。
×(4)運動負荷心筋シンチグラフィは、一定の運動をして、心筋に取り込まれるような放射性同位元素を注射してから、心臓の様子をシンチカメラで撮影する検査。心筋へ血流が保たれていれば、放射性同位元素は心筋に取り込まれるので、虚血性心疾患の検査に有用である。
×(5)ポリソムノグラフィは、睡眠中の脳波、眼球の動き、心電図、筋肉の動き、血液中の酸素飽和度、鼻と口の気流、いびきの音量、単位などを測定する。睡眠時無呼吸症候群の検査に用いられる。

解答  (5)
×(1)空腹時血糖400mg/dlの1型糖尿病→インスリンによるコントロールが優先される状態。インスリン作用が低下しており、運動療法を行うと体脂肪が分解し、ケトン体が増加する恐れがある。
×(2)妊娠高血圧症候群の治療は、安静と食事療法が原則。必要に応じて薬物療法を行う。
×(3)尿ケトン体強陽性の2型糖尿病では、インスリン作用が低下し、ブドウ糖がエネルギーとして利用されにくいため、体脂肪の分解によるケトン体が増加している状態。運動療法により、さらにケトン体が増加する恐れがある。
×(4)慢性腎不全では、過度な運動は避けるべきである。血清クレアチニン値10mg/dlは、血液透析を始めるレベルの値である。
(5)肥満(1度)の肥満症では、歩行、軽いジョギングなど有酸素運動を行う。高齢者では、レジスタンス運動も利用する。

解答  (2)
×(1)アディポネクチンは、インスリンの作用を増強する。
(2)インクレチンは、インスリン分泌を促進する。
×(3)アドレナリンは、脂肪細胞での脂肪分解を促進する。
×(4)レプチンは、エネルギー消費を亢進する。
×(5)TNF-α(腫瘍壊死因子α)は、インスリンの作用を減弱する。

解答  (5)
×(1)尿中Cペプチド排泄量は、インスリン分泌量の指標である。
×(2)尿糖が陽性であっても、糖尿病と診断できない。
×(3)試験紙法で尿たんぱくが持続陽性であれば、腎症3期である。
×(4)微量アルブミン尿が認められれば、腎症2期以上である。
(5)インスリンの絶対的不足によって、尿ケトン体が陽性になる。

解答  (3),(5)
×(1)口峡は、軟口蓋の縁と舌根とで囲まれた領域である。
×(2)耳下腺は、口腔に開口する。
(3)喉頭蓋は、嚥下時に気管を閉塞する。
×(4)舌下神経は、舌の運動を支配する。
(5)側頭筋は、咀嚼筋の1つである。

解答  (4)
×(1)血管運動中枢は、延髄網様体に存在し、血管の緊張性や収縮性をコントロールしている。
×(2)心拍数は、頸動脈洞マッサージにより低下する。頸動脈洞マッサージは、発作性上室性頻拍の治療に行う処置である。頸動脈洞に圧受容体があり、刺激すると迷走(副交感神経)神経が刺激され、心拍数は減少する。
×(3)末梢血管抵抗は、血液粘性の増加により上昇する。血液粘性が増加すると血液は流れにくくなり、血圧上昇や血栓の原因となる。
(4)バソプレシンは、血管収縮作用がある。バソプレシンはADH(抗利尿ホルモン)とも呼ばれる脳下垂体後葉ホルモンである。腎臓の集合間での水再吸収促進や血管収縮を起こす。バソプレシン低下では、尿崩症を生じる。
×(5)セロトニンは、血管収縮、血液凝固、疼痛閾値の調節、睡眠、体温、情動、食欲、嘔吐などに関わる。

解答  (4)
×(1)肺塞栓ー深部静脈血栓
×(2)大動脈解離ーマルファン症候群
×(3)急性心筋梗塞ー冠動脈閉塞
(4)心原性脳塞栓ー心房細動
×(5)肺水腫ー左心不全

解答  (2)
×(1)レニンは、アンギオテンシノーゲンをアンギオテンシンⅠに変換する。
(2)副甲状腺ホルモン(PTH)は、カルシウムの吸収を促進する。
×(3)アルドステロンは、ナトリウムの再吸収を促進する。
×(4)バソプレシンは、水分の再吸収を促進する。
×(5)オキシトシンは、子宮収縮を促進する。

解答  (5)
×(1)身長
×(2)体重
×(3)尿中たんぱく質
×(4)血清尿素窒素値
(5)血清クレアチニン値

解答  (3)
×(1)バセドウ病では、血清甲状腺刺激ホルモン(TSH)値が低下する。
×(2)原発性アルドステロン症では、血漿レニン活性が低下する。
(3)クッシング症候群では、糖新生が亢進する。
×(4)甲状腺機能低下症では、血清コレステロール値が上昇する。
×(5)先端巨大症では、血清成長ホルモン(GH)値が上昇する。

解答  (3)
×(1)呼吸中枢は、延髄と橋にある。
×(2)視覚中枢は、後頭葉にある。
(3)神経活動電位の伝達速度は、有髄神経が無髄神経より早い。
×(4)副交感神経の興奮は、心拍数を減少させる。
×(5)脳神経は、12対である。

解答  (3)
×(1)脳血管性認知症では、まだら認知症がみられる。
×(2)アルツハイマー型認知症では、早期に人格障害がみられる。
(3)脳血管性認知症では、情動(感情)失禁がみられる。
×(4)パーキンソン病の主な病変部位は、中脳である。
×(5)パーキンソン病では、片麻痺がみられない。

解答  (3)
×(1)高齢になるほど患者数が増加する。
×(2)閉塞性障害に分類される。
(3)1秒量は病期分類に用いられる。
×(4)安静時エネルギー消費量が増加する。
×(5)フィッシャー比が低下する。

解答  (4)
×(1)胃
×(2)血管
×(3)子宮
(4)心臓
×(5)膀胱

解答  (5)
×(1)低カルシウム血症とならない。
×(2)やせはリスク因子である。
×(3)ビタミンD,K欠乏はリスク因子である。
×(4)膝関節の腫脹がみられない。
(5)高齢者の身長低下の原因となる。

解答  (1),(3)
(1)妊娠高血圧症候群では、たんぱく尿がみられる。
×(2)妊娠20週以降における痙攣を、妊娠子癇という。
(3)妊娠中の糖尿病コントロール不良は、巨大児の原因となる。
×(4)新生児メレナは、ビタミンK欠乏により生じる。
×(5)神経管閉鎖障害の予防には、妊娠前から妊娠初期にかけての葉酸摂取が有効である。

解答  (1)
(1)エリスロポエチン
×(2)グルカゴンは、血糖値を増加するホルモン。
×(3)ノルアドレナリンは、交感神経の伝達する副腎髄質ホルモン。
×(4)プロラクチンは、乳汁分泌作用がある下垂体後葉ホルモン。
×(5)レニンは、アンギオテンシノーゲンをアンギオテンシンⅠに変換する腎ホルモン。

解答  (2)
(1)血友病では、凝固因子の異常がみられる。
×(2)溶血性貧血では、ハプトグロビンが低下する。
(3)ビタミンKの欠乏では、プロトロンビン時間(PT)が延長する。
(4)鉄欠乏性貧血では、血清フェリチン値が低下する。
(5)播種性血管内凝固症候群(DIC)では、フィブリン分解産物(FDP)が増加する。

解答  (2)
×(1)ナチュラルキラー(NK)細胞は、非特異的免疫を担う。
(2)唾液は、リゾチームを含む
×(3)ワクチン接種による免疫は、能動免疫である。
×(4)キラーT細胞は、細胞性免疫を担う。
×(5)形質細胞は、免疫グロブリンを産生する。

解答  (5)
×(1)エイズ(AIDS)では、CD4陽性リンパ球が減少する。
×(2)妊婦の風疹感染は、胎児奇形を生じやすい。
×(3)結核菌の感染有無は、ツベルクリン反応で調べる。
×(4)マイコプラズマ肺炎は、ウイルス感染症ではない。
(5)メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)は、院内感染の原因となる。